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  • 執筆者の写真nova

※ネタバレ注意※「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」見てきました。





※※ネタバレを含みますので、気になる方は閲覧を注意してください※※









僕が中学校に通いだしてしばらくしたころ、一時期、母と祖母と交換日記をしていました。 誰がやろうと言い始めたのか覚えてはいませんし、誰から回さなくなったのかも覚えてはいませんが。 ただ、その時のことを不思議とよく思い出します。 普段話す母や祖母とは、また違った姿がそこにはあったからです。 「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」という物語があります。 戦争が終結したばかりで、誰もが心身ともに傷を負った時代。 その中で、過去を回顧し、懸命に今を生きて、未来に託そうとする人たちの心の交流。

TVシリーズで紡がれたのは、どこまでも透明で無垢だったヴァイオレットという少女が、そんな傷ついた人たちのために手紙を代筆し、数多くの交流のなかで自分の感情に気づき、自身の罪と向き合う物語でした。


みずみずしく綺麗で、それでいてエネルギッシュな数多くの物語のその先が、絶賛上映中の「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」では描かれています。 本当に素晴らしかった。

この映画で描かれるのは、彼女たちの「その後」であり、いつの時代でも共通する「想い」の大切さです。 人は何かしらの「想い」を、日々誰かに伝えています。 家庭で、仕事場で、親に、兄弟に、好きな人に、嫌いな人に。

同じ言葉でも、自分や相手の気持ち次第で、真意が伝わらないこともままあります。


「想い」を伝える手段は、身ぶり手ぶりに始まり、音にのせる言葉、手紙、電話、メールと、時と場所を選ばずどんどん便利になってきています。


しかし、いくら手段が平易になろうとも、「想い」の複雑さは変わりません。

それが、人らしさであるからです。


だからこそ、たとえどれだけ時代が進んでも、きっと誰もが、声の震えから、筆致やインクの液溜まりから、着信音やメールの行間から、その「想い」を感じ取ろうと努力するのだと思います。


自動手記人形は、想いを伝える手伝いをするもの。


そんな難しい「想い」を、主人公であるヴァイオレットは、裏腹な気持ちから掬い上げて、 息詰まりや逡巡を行間に込めた手紙を書いてきました。

今度は、彼女自身が、その「想い」を綴る番です。 人と接することは人生で必須なのに、とても難しい。 とても一筋縄ではない。 それでも、届くうちに、想いを伝えたい。 その普遍的で、もっとも大切なことを、想いを、この作品は真摯に伝えてくれます。 名作です。


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