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  • 執筆者の写真nova

Fate[HF]第2章観たので桜ちゃんについて捉えなおす感想

更新日:2019年2月10日

最初に言わせてください。


間桐桜ちゃん大好き。


劇場版「Fate/stay night [Heaven’s Feel] Ⅱ.lost butterfly」(以下[HF])を劇場で観てきました。

劇場公開も1月経過したところなので、ネタバレありの自分の感想を語ろうというところですが、

今回は


間桐桜


に焦点当て直してみようと思います。


映画映画やゲームのネタバレは嫌だという方は申し訳ないのですが閲覧非推奨です・・・

※「Fate/stay night[Réalta Nua](PS vita)」プレイ済み、「Fate/Grand Order」プレイ中、「Fate/zero」、「Fate/stay night[Unlimited Blade Works](ufotable)」アニメ視聴済みの感想ですので、ご了承ください。




『そもそも「Fate/stay night」とは、2004年1月30日にTYPE-MOONから発売されたコンピュータゲームで・・・』

みたいな前置きは


すっ飛ばします。


ともかく今回は間桐桜というヒロインについて語らせてください。



Ⅰ.可愛いすぎる間桐桜


いやーーーーーーーーー映画の桜ちゃん




超可愛いかった・・・・・・・・・




観ました?映画開幕、凛ちゃんの洋服着た病み上がり桜ちゃん。

間桐に養子に出されず遠坂家で育った桜ちゃんの見た目はこんな感じなのかな?とか

考えちゃいました。いきなりキモオタ全開だぁ・・・

※2/10追記※

映画を再度観に行ったんですけど、桜ちゃんが冒頭で着てた服、制服にちゃんちゃんこのようなもの羽織ってるだけでしたね。すみません!


他にも、

・図書室で助けに来てくれた士郎が傷ついた時の、眉をひそめる桜

・不思議な夢の中でドレスに着替えた桜

・雨に打たれて今にも消えそうな桜

・感覚を鋭敏にする薬使われて色っぽい桜

・魔力供給のため士郎の血を舐める桜

  (さすがに「大人数の大画面で何を観ているのだ自分は?」と思った)

・士郎との初めての夜、下着姿の桜


色っぽすぎるだろさすがに。


でも、この映画においては淫靡さはとても大事な要素なので僕もはっきり書きました(公然わいせつ)。



この「Fate/stay night」というゲームは大まかに3本立てのストーリーがあって、桜のストーリーは最後にプレイすることになります。


頭2つのストーリーでは、間桐桜という女の子は士郎にとって「日常の象徴」「帰る場所」「安らぎ」「欠けがえのない家族」です。


冬木の大災害で全て失った士郎の新たな生活において、父代わりの衛宮切嗣では埋めることのできない母性、妹のような後輩という女性的な属性を、藤宮大河と共に受け持つのがこの間桐桜です。


なので、間桐桜は「争いを好まない控えめで温和な性格」「炊事洗濯といった家事ができる家庭的な女の子」「美人にして可憐・スタイルがよくて言葉遣いも柔らかい」と非の打ち所がない女子っぷり。


その側面はこの2章でもいかんなく発揮されてます。

  ・士郎と共に良いコンビネーションで朝食を作る桜

  ・手際よく洗濯物を干す桜

  ・常に士郎を気遣う健気な一途さと気遣い

  ・所作のはしばしに感じられる丁寧さ・几帳面さ


お嫁に来てくれ・・・・・・・・・


そうした部分は男性にはかなり刺さるんじゃないかなと思います。きっとモテる。


お嫁に来てくれ・・・・・・・・・


これは紛れもなく桜ちゃんの本質です。

でも、桜ちゃんの本質ってそこだけじゃないですよね。



Ⅱ.可哀そうすぎる間桐桜


これだけは声を大にして言いたい。


なんでこんなに桜ちゃんをいじめるの?


それに尽きる。

心当たりのある老人と義兄、ついでに神父はいい加減にしてほしい。


ゲームはプレイ済みだったので展開は知っていたし、今後についても知っていたというのにこの2章観るのが本当に辛かった。

終盤まーじで席を立ちそうになった。

一番絶望が深まったところで最終章に続く、なので、観終わった後の脱力感がすごい。

なのに何回も劇場に足を運んじゃう。

誰か血を供給してくれ。


そもそも間桐家どうなってんの?バルサン焚いていいか?


ここに書き連ねることさえ嫌悪してしまうくらいの艱難辛苦を受け続けてきた桜。

生来の気質は捻じ曲げられ、「自分は穢れている」「先輩(士郎)には釣り合わない」「悪い子」など卑屈になってしまっているし、他の女性(特に実姉である凛)に対してかなりの劣等感がある。

「誰か自分を認めてほしい、救ってほしい、受け入れてほしい」と考える一方で、

「知られたくない、知られたら皆から嫌悪される、嫌悪されたくない」と溜め込んでしまう。

他人が傷つくくらいなら自分が我慢するという我慢強さによる悪循環。

あーこれ書いてて辛くなってきた。


士郎君ほんと頼む、救ってあげて。



Ⅲ.怖すぎる間桐桜


作品のホラーさ・不気味さが強調されまくってる[HF]。

桜の本質に迫って、桜を本当の意味で救うルートなので、かなり異質なお話。


物語開幕で

「あんなに強かったあいつがまさか!?」

って感じでたくさんのサーヴァントが早期退場。

だいたい真アサシン、間桐臓硯、そして「影」のせいです。


ぶっちゃけこの「影」は小聖杯である桜に潜む「聖杯の中身」で、2章ラストで桜本体が小聖杯として覚醒しちゃって桜が作中随一のやべーやつになっちゃうんですけど、その描写の怖いことむごいことえぐいこと。


印象的なのは桜が夢として認識していた「不思議の国」。映画オリジナルの演出ですよね。


「本当は怖い〇〇童話」とかありますけど、優しい語り口とファンシーな世界観というコーティングの下で蠢くドロドロとした感情と猟奇。桜の「不思議の国」はまさにそれです。


おそらく、桜に目を付け隠れて取り囲み、獣欲を満たそうとしていたチンピラ4人組は『くぅくぅお腹がなって』無残な最期を迎えました。僕はぶるぶる体がふるえました。


「優しさと温和」というコーティングの下にある「絶望と悲劇」。

この「不思議の国」は、桜の夢というだけでなく、桜本人であり、ひいては[HF]というお話そのものでもあるように見えました。

すごくいい演出と表現でした。



Ⅳ.精神が強すぎる間桐桜


Q:間桐桜といえば?


A:\ヤンデレ/\悪女/\陰気中古ボンテージ虫女!!!!!/


は・・・?最後のやつ虫蔵に放り込むぞ・・・?



冗談はさておき、可愛くて可哀そうで怖い間桐桜。

実際その側面もあるんですけど、僕が思う間桐桜は、

精神が強い女の子」です。


1.幼い頃に家族から望んでもない家に養子に出される。

2.桜の素質「架空元素・虚数」に合わない間桐の「水」の修行。それに伴う苦痛。

3.間桐家による日常的な虐待

4.刻印虫による苦痛、魔力枯渇。

5.サーヴァントを溜め込み聖杯に変質していく体。

6.アンリマユによる汚染

7.間桐臓硯

8.間桐慎ニ


デバフかかりすぎでしょ。

宝具で一気にトドメ刺す気か?


やめてくれよ可哀そうだろ。

こんなの常人が持つわけない。

実際BAD ENDの1つに、虫蔵に入れられた凛ちゃんが速攻で発狂するやつありましたよね。

魔術の訓練を積み、魔術へのある程度の耐性や高い精神性を持つであろう凛ちゃんも発狂する狂気の間桐ワームイズパワーシステム。


これに耐えてきた桜ちゃんどうなってるんですか?


実際、その強靭な桜の精神は至るところで発揮されてるようで、

UBWその後の慎ニに対する態度とかに表れてるように見えます。


慎二からあれだけの仕打ちを受けておきながらも、桜にとって慎二はやっぱり兄だし、

何なら可哀そうだなぁとさえ思ってる。


普通なら報復として虫蔵に放り込まれてますよ兄さん。


まぁその憐憫は慎二が一番嫌うものなので、ままならないなぁと思います。


そんな精神の強さも桜ちゃんの魅力の1つかなと思います。



Ⅴ.桜の心の動き


前述のとおり、桜ちゃんは「自分は先輩(士郎)には釣り合わない」と考えています。

ですが、この[HF]ルートでは、桜は諦めていたはずの先輩と両想いになれちゃったんです。


「私、処女じゃないんですよ・・・?」


それも自分を汚したのは人間ですらない虫。

苦痛な毎日の中、自分の拠り所を求めたか、義兄の欲の発散か、義兄とも関係を持った。

そんな「知られたくない、知られたら嫌悪される、嫌悪されたくない」と思っていた悪い子の自分を受け入れてくれた最愛の先輩。

世紀末覇者拳王となった士郎。

最高に幸せな桜。


ここでストーリー終われ。いや、刻印虫とか小聖杯としての機能取り除いて間桐とのごたごた全て片付けてストーリー終われ。


ようやく人並みの幸せに近づいた桜だけど、途端に先輩への独占欲と他の女性への嫉妬が沸いてくる。

なにせ桜は卑屈な少女。汚らわしい自分は他の女性より劣っていると考えてしまっている。


先輩の傍、自分が立てないそこには、自分が逆立ちしたって勝てっこない(と思っている)凛がいる。


加速する嫉妬で家族にshit!(クソ雑ライム)


そんな自分には、唯一、凛が逆立ちしたって得られない要素がある。


それは士郎のことを想う年月の長さ。


いつかの走り幅跳びは自分だけの思い出。唯一桜が凛に勝てる部分。これが桜の最後の砦。


でもその場面は凛の思い出でもあったんですよね。


ここの、数年前の桜が涙を流す描写やべー。

桜ちゃんが愛おしすぎる。


最後の優位性を失った桜は実力行使。

魔力供給だけが理由じゃない初夜。

先輩と関係を持たないと、先輩から愛情を示してもらわないと不安で不安で仕方ない。

その桜の不安に、士郎は「気づいてあげられなくて、ごめん」と返してくれるんですね。


士郎、あんたが大将!!!!!おっこちきった!!!!!(江戸っ子ムーヴ


士郎の「みんなに平等な正義の味方」という眩しい夢を自分が壊してしまう。

でも士郎が自分の傍にいてくれることはこれ以上ない桜の幸せ。


試される士郎と桜。


「桜の味方」になると決意した士郎だけど、その決意を目の当たりにした桜は、

「やっぱりこれ以上は先輩を汚せない」

と決意して間桐邸に向かい、そして・・・



間桐桜と衛宮士郎の心の動きをこんなに丁寧に映像化するって素晴らしくないですか。

制作に携わった皆さまに麻婆豆腐をご馳走したい。


ですが、この2章までではBAD END。

先輩に隠し事をして嘘をついていた悪い子は、

霊基再臨してワンランク上の悪い子になっちゃいました。


でも士郎は言いました。


「桜が悪いことをしたら叱る」。

「誰が許さなくても、俺が桜を許す」。


最終章ではそれを期待しています。


公開時期は桜の頃でしょうね。


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